★お家を支える「地盤」2★
皆さま、こんにちは!
先日のブログでお家を建てる時に大切な「地盤」のお話を書きました。
構造や性能はもちろん大切なのですが、しっかりとした地盤の上に建ててこそ、初めてそういった建物の性能が活かされ、そして安心して住んでいただくことができます。
ということで、先日地盤補強工事の現場見学にスタッフで行ってきました。
通常、地盤補強といえば、セメントによる地盤改良工事や、コンクリートを用いた杭工事などがありますが、今回見学させていただいたのは、天然の砕石を用いた地盤改良工法です。
写真のとおり、ずばり穴を掘りながら石を詰めて(押し固めて)いく工法で、柱状の杭(パイル)を作って地盤の支持力を高めていくのだそうです。
この砕石パイルのメリットは、
①環境にやさしい
・天然砕石なので、後々産業廃棄物にならない。
・六価クロムの発生原因の一つと考えられているセメント系材料を用いない。
②経済的
・将来取り除く必要がない。
・同じ規模の建物の建て替えであればそのまま使うことも出来る。
③液状化対策にもなる。
④現場がきれい。
などなど、メリットの多い工法です。
デメリットとしては、費用がほかの改良工法と比べて若干割高につくことと、建物の規模の制約があることですが、住宅であれば十分対応できますし、費用対効果を考えれば十分検討に値する工法ではないかなと感じました。
施工中
施工完了(水を使わないので施工後がきれいです)
今回は、地盤補強のひとつの工法をご紹介しましたが、建物は計画ごとに様々な条件の中でその計画にあった工法を選択する必要がありますので、今後もいろいろと情報収集して勉強していきたいと思います。