★建築雑話★
皆さんこんにちは。
早いもので12月、今年もあと1か月で終わりですね。今年は暖冬と言われていますが、それでもやっぱり寒い時は寒いので、皆さん体調にはお気をつけて年末をお迎えください。
さて「建築雑話」という題目で、少し建築にまつわるお話を・・・
日本は高齢化社会に向かっているのはご周知のとおりで、統計によると2025年には日本の3人に1人が65歳以上という割合になるといわれています。
そのように高齢化が進んでいくと、安全に、そして出来るだけ不自由のないように使っていただける建築(建物)が、今まで以上に求めらるようになります。
ということで、前置きが長くなってしまいましたが、今回フォーカスするのは先日とある高齢者施設の見学会にお邪魔したときにふと目に留まった、これ☟
案内していただいた方から特に説明はなかったのですが、これは手摺・・・でしょうか。
・・・手摺でしょうね。
その存在感に目を奪われました(^^;
一般的にトイレの手摺って、I型かL型の棒状のものが壁についていたり、便器の横に跳上げ式の手摺がついていたりするのですが、この手摺(であろうもの)は、すごく目立つ形と大きさでした。しかしよくよく見ると、いろんなところを持つことが出来るようになっています。
一般的に設計する際、手摺の取付位置は、ある程度基準のようなものが決まっています。しかし本来、人は身体の大きさはみんな違うし、身体の状態も筋力も違うので、本当はそのトイレを使う人が一番使いやすい位置に設けるべきなんですよね。
この手摺だと、その人が座ったり立ったりするときに握りやすいところを選んで握れるという使い方ができそうなので、不特定多数の方が使うトイレとかにも使えそうです。
と、一人「なるほど~」と感心しながら写真に収めてきました。
あと余談ですが、これだとタオルや何か飾りを掛けることも出来そうですね♪
玄関、廊下、階段、お風呂、トイレ、色々なところについている手摺、今まではあまり気にしなかったんですが、歳を重ねるにつれてその有難さがわかるようになるんでしょうねぇ(´ー`)