★借景★
皆さんこんにちは。
先日、鹿児島に出張した際に「仙厳園」に立ち寄りました。
仙厳園は、1658年に薩摩藩・島津光久によって造られた別邸および庭園で、鹿児島の観光スポットの一つとなっています。
この庭園内にある磯御殿は、最後の藩主島津忠義は本邸として過ごしたということですが、この建物の居間から目の前に広がる庭園とその奥にそびえる桜島の雄大なさが大変美しかったです。
皆さんは「借景」って聞かれたことはありますか?
「景を借りる」すなわち、自分の庭の外にある景色を借りて自分の庭の一部として取り込もうっていうものです。
日本庭園などでよく使われている技法なのですが、この仙厳園の居間からの眺めもまさに借景を利用したもので、桜島を築山に、錦江湾(鹿児島湾)を池に見立てていました。
【御殿の居間から眺めた景色】
この借景技法、「日本庭園などでよく使われる」と書きましたが、一戸建ての住宅など、身近なところでも活用できる方法です。
庭に限らず、眺望が良ければ、窓でその景色を切り取って絵画のように室内に取り込むというようなことも、広い意味では「借景」と考えられると思います。
建物を一つだけで考えるのではなく、周りの景観や環境と調和しながら計画することが大切ですね。
R+houseにおける建築家との家づくりも、性能や使いやすさだけではなく、周辺環境との関わりも意識しながら提案しております。
モデルハウスもご覧いただけますので、お気軽にお問い合わせください。
私自身、鹿児島は3回目だったのですが、前の2回はいずれも思い出がほぼ無いに等しかったものですから、今回あまり自由な時間が無い中ではありましたが、いろいろと鹿児島の良さを感じさせてもらうことが出来ました。